FEATURE

[INTERVIEW] TATSUYA SENGOKU x HERMER

仙石達也。
フラワースタイリストとして活躍する傍ら
様々な場所でワークショップを開催し、
お花の持つ可能性を考えている。
「人」との繋がりを大切にお仕事をさせてもらってきた
と語るインタビューの中から、
仕事とはなにか、大切な事が見えてくる。
仙石達也さん着用商品
Y-B.CHECK
HERA
お花の道を目指そうと思ったきっかけを教えて下さい。
一番最初のきっかけは、友達に生け花教室を紹介して貰った事です。
元々少しは興味があったんです。子供の頃からおじいちゃんも生け花をやっていて、母もお花をやっていたので、お花を習うとか、生け花をやるってのはなんとなく憧れはあったんですけど、それが大学卒業した位から本格的に習ってみたいと思うようになりました。
お仕事にしようと思ったきっかけはなんだったんですか?
生け花をしてみると、表現方法として自分の中で自由に出来るって実感できたんですよね。
先生とか周りのみんなも凄く褒めてくれるから、その気になっちゃって(笑)自分って向いてるのかもって思って(笑)
そうやって習ってるうちに、習ってるだけじゃ意味がないような気がしてて。
もちろん習ってると、お免状(免許)とか階級みたいな物は貰えるんだけど、それだけじゃ勿体ないなって思っちゃって、そういう思いから仕事にしたくなっちゃったのかもしれない。もう自分でやっちゃおう!!って(笑)
あと、生け花って凄く和の世界なんだけど、海外のディスプレイとか色々見てるうちに、アレンジメントにも興味が出てきちゃって。
お花は和の世界だけじゃないって知ってからは、そっちの方にも興味が出て来たんです。幅を広げて行きたいなって。
それからアレンジメントも勉強されたんですか?
そうですね。それからは、色々お花屋さんを回りました。
ちょっとお手伝いできませんか?的な(笑)
お花屋さんって個人でやってる人が多いから、なかなか難しかったんですけど、良い人に出会い、市場につれてってくれたりとか、色々と教えてくれる人と出会ったんです。
その人が「お花の仕事はキツイからやるもんじゃないよ」て言ってくれたんだけど、凄く図々しいくらいに通ったりして(笑)
お花屋さんをやってる人って、生け花だったりアレンジメントの事を勉強されてる方が多いんですか?
人それぞれだと思います。
お花屋さんは設備投資が他の商売に比べて少ないので、わりかし開業しやすいんです。
だから世の中にはたくさんお花屋さんがあるんですけど、その中で個性のあるお花屋さんが増えてきて、生け花をやってる人はそれを売りにしたり、海外でアレンジメントを習ってきた人は、その世界観を表現出来る人も居るし。
磨いてきたセンスを、お花で表現したいって人も多くて始めるんだと思うんですよね。
だから結構まちまちですね。街のお花屋さんから、個人でやってる人まで、幅広いです。
一応学校もあるんだけど、働きながら学ぶ人が一番多いかもしれないです。感性の部分もありますからね。
お花をいけていく(アレンジメントする)上で大切にしている事を教えて下さい。
作品に「緊張感」が出ているかってのは意識しています。
凛としたりとか、引き締まるとか、なるべくそういう物を表現したいなって思っています。
生け花から、その感性や癖がついてるんだと思いますね。
生ものとか、生き物を扱っている感覚に近いかもしれないです。
お花をいかに生かすか。そういう意味での緊張感をもって、作品を作る。という事を大切にしていますね。
また構成だけではなく、色の合わせ方や、随所に気を止めるような何かを残せるような、緊張感を意識しています。
仙石本家さんだけにあるお花の特徴を教えて下さい。
特徴か。。。実は自分ではわからないんですよね(笑)
よく「作品全体にスタイルあるね」って言って頂けるんですけど、自分の中ではそれはわからない。
でも、仕事としてやってきた事を振り返ると、「人」ありきで仕事をしてきました。お仕事をさせて頂く上で、自分が作りたいものを作って、コレどう?って出すよりも、どちらかと言うと、求められる物とか必要とされる物を作っていく事で、今まで仕事を頂いてきました。
だから、実は自分の表現する物に自分の「コレ」ってスタイルは無くて、「常にお客さんの求めてる物に答えを出す」みたいな作業をしてるような気がしています。
それがこの仕事を初めてからの「自分のスタイル」って気がしていますね。
仕事の仕組みとして、それはこれからも変わらないと思います。
自分のブランドとか、スタイルを生み出して、「わかる人にはわかればいい」みたいな感覚よりは、必要としてる人が居て、必要な時に必要な物を用意しますよってスタンスで仕事が出来ればいいな。 それが自分のやり方なのかな。って気がします。
一番楽しい(嬉しい)と思う時はどんな時ですか?
楽しいと言うか、高揚感にかられる時があります(笑)
リリースする時ですね。例えば、頼まれたギフトが出来上がって、届けに行ったりとか、依頼主の方に見て頂く時なんかは自分の中で凄く高揚感を感じる時なんですよね。
それまで結構悩んでるんですよ。時間だったりとか、予算の関係もあって、喜んで貰えるか。って不安が毎回襲ってくるんですけどね。
それでもやってみると、突然良い物出来た〜みたいな(笑)
自分の中でテンション上がっちゃう時があります。
そんな時にやっぱりやってて良かったって思います。
物を作る人は全般的にそんな感じだと思うんですよね。
だからお見せする時が一番テンションが上がってます。
でもその後でまた悩んだりするんですけどね。自分が凄く良いと思っていた物でも時間が立つと、本当にあれでよかったのかな?って。
そうやってもう一度悩むんですけど、でもその不安を感じたくないから、また作って。その繰り返しですね。だからこの作業は止めちゃいけないんだなって思うんです。
常にその時その時に良いと思うものを作ってないと、ダメになっちゃう気がしています。
だから毎回リリース時が最高潮で、また落ちて(笑)
大変です。仙石本家の内側は大変ですよ(笑)
今までに苦労した事がありましたらお聞かせ下さい。
うーん。なにを持って苦労って言うかが難しいですね。どうだろう?
例えば、仕事が立て込んでて、時間的にきつかったとか、全然寝れない時とかあって、ずっと忙しいわけじゃないんですけど、なぜか忙しい時って重なっちゃうんですよね。
朝から晩まで働いて、一時間くらい仮眠して、行かなきゃ!みたいな時期って結構辛いんですけど、でもやっぱり出来上がった時にチャラになっちゃうんですよね(笑)
だから基本的には苦労した事って忘れちゃいますね。
その瞬間は辛いって思うんだけど、過ぎちゃえばなんて事無かった事ですかね。
例えばお金が無かった時もありますよ。以前は他の仕事もして、定期的な収入を得ながらやってたんですけど、自分の中でそれがあると進めないと思って、辞めたんです。
自分を追い込むつもりだったんですけど、そしたら本当に追い込まれて(笑)タイミングも悪く、その月が全然仕事が入って来ない事があったりして、やっぱり波はありますね。
でも、その時も結構楽しんでましたね。いかに限られた食材を何日間で食べるか。とか(笑)
この時代に昭和な貧乏してるな(笑)って思ったんですけど、死ななかったし。全然大した事じゃなかったですね。
一人で仕事してるので、随所にそういう局面はあります。
近くで見てる人は、忙しい人だなって思ってると思いますね。
「辛いな〜」って日があったと思えば、「イェイイェイだよ〜」な日があったり(笑)
大変だな〜って思われてると思うんですけど、自分の中では全部が自分だから、自分の中では落差はないんですけどね。
仙石さんにとって、お花はどういう存在ですか?
僕の場合はお花自体がもともと大好きだったというわけではなくて、自分の中での表現方法として、絵の具みたいなものなのかもしれません。
大学では空間デザインを学んでいたんですけど、空間デザイン自体には表現方法が多岐に渡っていて、仕事としてとても幅広いんです。
インテリアデザインだったり、照明デザインだったり、舞台美術だったりとか、使う素材も様々なんですけど、それをまず自分の表現手段として選ぶのも大変なんです。でもお花に出会った時に、全てを集約してくれるような気がしたんですよね。
お花をあしらう事で、季節感や暦だったり、はたまた冠婚葬祭などでは、「気持ち」の部分を表現できたりして、最高の空間プロデュースだなと思うんです。
花自体が持ってる色の素晴らしさだとか、形の素晴らしさがあるから、その組み合わせだけで無限の表現が出来るような気がして。
例えば鉱山にいって、1から鉄や鉱物のような素材を探してくる。みたいな、ほど遠い世界と比べると、構成をする上で、お花を使ってなにか形にするって言う事は自分の中にすうっと入ってきやすかった。
だからお花に表現手段を絞ったんです。
かと言って、お花が大好きかって言ったら、もしかしたら表現手段とか材料として見ている部分があって、いわゆるお花が大好きで家にお花を飾りたいって気持ちとはまた違う気がしていて、それは趣味と仕事の差かもしれない。
だからお花の仕事が入っていない時はお花が全然なかったりするし。
そう言う意味ではどちらかというと、料理人さんが料理をする上で食材がないと料理できない。みたいな感覚ですかね。
自分にとっては生活させて貰うものだから、そう言う意味では凄くお花に感謝しています。
お仕事をしていく中で、他には無い際立ったお花に出会う事はありますか?
そうですね。生命力に惹かれるのかはわからないんですけど、
僕は枝物が凄く好きなんです。今にも咲きそうでぱんぱんに膨らんだつぼみや、枝がびっくりするほど複雑に屈曲した物とかを見ると、作る上での構成としても面白いし、とてもパワーを感じますね。
早春に咲く、こぶしって言う枝物のお花があるんですけど、最初つぼみがとっても固いんですけど、そこからさなぎが脱皮するようにぶわ〜っと咲く花なんです。
とっても力強くて、好きですね。
桜もそうかもしれないですね。冬は枝ばかりだけど、開花すると凄いじゃないですか。
枝から力強く咲く花が好きですね。
出てくる作品は可愛いものが多いって言われるんですけどね。
自分の中ではカッコいいものが好きだったりします。
お花を注文したい時はどうしたらいいでしょうか?
実店舗がないのでHPで注文して頂くかアトリエでお打ち合わせする形になります。
なかなか、会えない方もいるので、メールでのやりとりがメインになっちゃうんですけど、基本的にはまずどういう状況でお花を送りたいのかをヒヤリングさせて頂きます。
普段どんな所で洋服を購入されますか?
あまり決まってないですね。
セレクトショップで一目惚れしたりだとか、ファストファッションも買います。
そんなに前もって買うものを決めたりとかもありませんね。
洋服に拘りがあったりだとかありますか?
ないですね(笑)結構直感で買っちゃいます。
お花の色合わせが洋服にも通じてきますか?
自分がなかなか洋服に生かせてるかわからないんですけど、自分が選ぶのはどうしてもベージックな物が多いので、小物に色物や柄物を持ってくる事が多いですね。
自分のお花も全体的にベースを作った中に差し色をぎゅっと差す。みたいな作り方がアレンジの仕方だったりポイントなんですけど、考え方は一緒かもしれないですね。
本日はエルマーのシャツを着て頂きましたが率直な感想をお聞かせ下さい。
僕の着るものは普段スタンダードな物が多いから、そういう意味では凄く楽チンでした。
ちょっとポイントだったり、ポケットの色が変えてあったりとかは凄く気負わず着れる感じがしました。
奇抜だったり派手な物を求めてる人には物足りないのかな?とは思いましたね。
でもシャツと言う意味ではこういうスタンダードな物がいいのかもしれない。
だから今後シャツ以外の物をやるとしたら展開が楽しみです。
サイズは肩周りはピッタリでした。
僕はもう少し丈が長いものを着るので、少し長さが足りないかな?と言う印象だったのですが、写真にしてみると凄く自然でしたね。
暖かい時期に一枚で羽織りたいです。
最後に将来の夢や、今後の仙石本家さんの展望などお聞かせ下さい。
今までは周りの繋がりでお仕事を頂く事が多かったんです。
だから今後は少し自分で何か企てたりとか、お仕事の枠を広げたいなと思っています。
元々僕の中で商売とは、凄く計算高くやって行くものだと思ってたんです。
利益だったり、マーケティングだったり、戦略だったりとかで成り立ってるものがビジネスだと思っていて。
もちろん凄く大切な事なんですけど、それって自分の中で苦手だし、そういう所だけじゃない所で仕事していきたいなって思っていました。
だから美大に行ったり、表現側の方に回ったんです。
でも結局今、表現を仕事にしていると、ある意味ビジネスマンや、経理にならなきゃいけなかったり、でもデザイナーであり、夢を売らなきゃいけなかったり。
ここ一年で必要な物がわかってきました。
そしたら次はその自分のやってきた事を崩さないままに、大きなマーケティングの波の中で仕事が出来るか試してみたくなったんです。
荒波の中でいかに丁寧なお仕事が出来るか挑戦してみたい。と思っていますね。
XS TOKYO.COM恒例の鞄の中身も拝見させて頂きました!!
■web
http://www.sengokuhonke.com/
■SNS
instagram、Facebook、twitterで『月日のお花』という暦を辿ったお花の作品を毎日アップしています。
是非覗いてみてください。

アカウント
instagram:@sengokuhonke 仙石たつや
Facebook:仙石達也(仙石本家)
twitter:@sengokuhonke OHaNa仙石本家
■event
今年も、イベント会場でのお花のワークショップや、ポップアップショップを開催予定です。

2014年
3月8日・9日 N_1221 @中目黒 -お花とお茶のワークショップ、販売
3月29日・30日 Tokyo outside Festival@新宿中央公園 - お外でお花ワークショップ、販売
4月29日 寺社フェス「向源」@芝 増上寺 - 水引お花ワークショップ、販売

など
■etc.
ビジネスマンが中心に集まった『生け花男子部』を月一開催中。
個人的なお稽古、ワークショップもアトリエにて開催しています。
ご興味がありましたらご相談ください。

今後webやSNSにて随時詳細を掲載致させていただきます。
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